2022年11月、32歳の時に子宮頸部円錐切除術という手術を受けました。
手術に至るまでの経緯や当日の様子、術後の経過まで、その時の気持ちとともに綴っていきます。
これから手術をする人や悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
この記事ではまず、手術に至った経緯と心境を書いていきます。
※私は医療の知識がない普通の一般人で、ここに書くことはあくまで私の体験談です。個人差や主治医によっても色々違いがありますし、私の症状や考えが一般的なわけではありません。「こんな例もあるんだ」、「こんな考えもあるんだな」と、参考程度に見てください!
手術に至るまでの経緯
24歳ではじめて異常が見つかり、精密検査をする
20歳になった頃から子宮頸がん検診を受けはじめ、最初の数年は”異常なし“という状態が続き、まさか自分に異常が見つかるとは思っておらず毎年気軽に受診していました。
24歳の頃にはじめて、”要精密検査“という結果になったのです。
要精密検査になったからと言って、必ずしもがんなわけではないですが、すごく落ち込みました。
検診を受けていた病院では精密検査ができないと言われたので、他の病院を予約してコルポスコピーと組織診を受けました。
組織を取る検査が地味に痛く、取る時にするパチンパチンという音が余計に恐怖心を煽ってきました。
気分が落ちながらも検査は無事終了。
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- 止血のためタンポンを入れてあるから数時間後に抜くこと
- 当日は激しい運動をしない、お風呂はシャワーのみで済ませる
- 数日間多少の出血がある
- 大量に出血した場合には受診すること
など説明を受けました。
帰宅後、タンポンを抜きシャワーを浴びていたら結構な量の出血があり不安に襲われました。
幸い血はすぐに止まったため、再度受診をすることはありませんでしたが、いくつか不信感があったため次から病院を変えることに決めました。
結果的に、この精密検査ではじめて”軽度異形成“と診断されました。
病院を変え2度目の精密検査、軽度異形成〜中度異形成を数年間繰り返す
病院を変え、検査をしても変わらず軽度異形成と診断され、詳しい話を聞きました。
- 自分の免疫力で自然と治ることもある
- 今はすぐに手術をするよりも定期的に検査をして、悪化した時にすぐに対応できるようにした方がいい
と説明されました。
将来的に妊娠を希望していたこともあり、できれば手術をしたくなかったので定期的に検査に通うことにしました。
そこから5年間ほどは半年ごとに検査をし、軽度異形成〜中度異形成を繰り返しました。
その中で2回ほど”異常なし“になりましたが、すぐにまた異形成に戻ってしまい、中度が数回続いたあたりで2度目のコルポスコピーと組織診をしました。
30歳頃から高度異形成になる、担当医を変え3度目の精密検査
30歳頃、ついにはじめて”高度異形成“になりました。
しかし、この時の担当医が
- 組織診の結果、がんになりやすいなりやすい型ではないこと
- 子宮の入り口を円錐型に切除する手術になるので、早産や流産のリスクが高くなる
- 妊娠を希望しているなら手術をするより早く妊活することを勧める
ということを理由に手術は勧められず…
本当にそれで大丈夫?
と疑いながらも、私自身まだ手術を受ける勇気もなく3ヶ月ごとに検査をすることになりました。
3ヶ月ごとの検査を始めた頃は中度と高度を繰り返していましたが、毎回高度異形成の診断が出るようになり、手術を考えるようになりました。
それでも担当医はなかなか手術に踏み切ろうとせずに不信感が募ったので、先生を変えてもらうことにしました。
先生を変えてもらっ3度目のコルポスコピーと組織診をし、今までの経緯を説明すると、「私ならもっと早く手術していたと思う」と言われ、すぐに手術が決まりました。
コルポスコピーと組織診後に大量出血
私はこれまで3度の精密検査(コルポスコピーと組織診)をしましたが、3回とも大量出血しました…。
最初は先生のせいかなと思いましたが、毎回違う先生にやってもらっても大量出血するので私がそういう体質なんだと思います。
トラウマになっているほど不安な思いをしたので、同じことで悩んでいる人のために、どんな様子だったのか赤裸々に書きます。
- 1度目
10年近く前になるので正直あまり覚えていないのですが、検査をしたその日のシャワー中に結構な出血をしました。
幸いすぐに止まりましたが、初めてのことだったのですごく不安で怖かった記憶があります。
そこから数日間、少量の出血があったと思いますが何事もなく止まりました。
- 2度目
精密検査後から少量の出血があり、1週間くらい経った時でした。
仕事中、帰ろうと立ち上がった瞬間にドバッと何かが出る感覚があり、急いでトイレに行くと血が出ていました。
ナプキンをして帰りましたが、帰り道は座っていても血が出ているのがわかるくらいの出血。
10〜15分後に家に着き、すぐにトイレに行ったらナプキンから血が漏れてパンツに染みるくらい出血していました。
何が起こっているか分からず、とりあえず夜用ナプキンをして過ごすも、定期的にドバッと出血…。
その後トイレに行くと、小さいみかんくらいのサイズの血の塊のようなものがポロポロと2〜3個出てきたのです。
この時は不安と恐怖で泣いていたことを覚えています。
夜もなかなか眠れず…夜用ナプキンをしてタオルを敷いて寝ました。
次の日になると出血はだいぶ落ち着いていましたが、一応病院に行き止血してもらいました。
そこから数日は少量の出血が続きましたが、日常生活には問題なかったのでよかったです。
- 3度目
精密検査から1週間後くらいだったと思います。
夜ご飯を食べている時に何かが出た感覚。
3度目となると、またあの出血か!という感じでしたが、止めどなく血が出てくる感覚と血の塊には何度経験しても慣れません…。
生理2日目以上の出血があったら病院に連絡するように言われていたので夜、病院に電話。
フラフラしたり、気分が悪くなったらすぐに来て
と言われましたが、そのような症状はなかったので翌日に受診することにしました。
病院に行くと、止血のために焼くと言われてビビりまくりました…
実際に焼いたら、そんなに痛くなく出血がすぐに止まったので、「こんな感じなら、次から出血したらすぐに焼いてもらいたい」と思ったほどでした。
しかしその数日後、焼いた部分のカサブタが剥がれたのか、また出血。
再度病院に行きましたが、
もう血が止まってきているので様子を見ましょう
とのことで、血を固まりやすくする薬を処方されて帰りました。
この薬を最初から出して欲しかった…と思いましたが、それはできないのかな…どうなんだろう。
その後は出血がなかったので安心しました。
このように3度の大量出血を経験したので完全にトラウマになり、組織を採る検査はもう2度とやりたくないと思っています。
これをきっかけに常に夜用ナプキンとオムツを常備することになりました。普通の生理の時も安心感が違うのでおすすめです。
私は驚くくらいの出血をしても、ふらついたり気分が悪くなることはなかったですが、そうなってしまう人もいると思うので、早めに病院に連絡して受診してくださいね!!
手術をするかしないかの葛藤
当時の主治医に手術をせずに早く妊活することを勧められる
高度異形成になり手術を考え始めた時にはすでに30代になっていて、
妊娠を希望するならできるだけ早く妊活したほうがいい、手術をすると早産や流産のリスクが高くなり、それで辛い思いをしてる人を何人も見てきたからそうなってほしくない
と言われました。
それはすごくわかるけど、当時は「将来的にできたら欲しいな」くらいの感じで、今すぐに子供を産みたいという気持ちがなかったので悩みました。
手術せずに妊娠したとして、妊娠中に異形成が悪化することはないのか
これを主治医に聞いたところ、
今までもかなりゆっくり悪化しているし、がんになりやすい型ではないから、妊娠中に悪化することはあまりないと思う
と言われました。
しかし私は少しでも不安な気持ちで過ごすのは避けたかったので、できれば妊娠前に手術したいという気持ちがありました。
友達が過去に同じ手術をしていたので心強かった
仲のいい友達が過去に同じ病院で同じ手術を受けていて色々な話を聞かせてもらっていたので、なんとなく手術に対するハードルが低くなっていました。
友達は当時術後2年ほど経っていましたが、再発もなく今まで通りの日常を送っています。
私は昔から毎年しっかり検査を受け、せっかく早い段階に異常が見つかったので、このまま悪化するのをただ待つよりも早く取り除いてしまいたいという気持ちが強くなり、夫とも相談し手術を決意しました。
まとめ
今回は、子宮頸がんの前段階である異形成と診断されてから、手術を決意した経緯を綴りました。
この経験が誰かの助けになると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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